沖縄を舞台とした小説

今日(2020/5/15)で,沖縄返還から48年目だそうです。
ちょうどつい先日まで,沖縄を舞台にした小説を2つ読んでいたので,それを紹介します。
 
1冊目は,真藤順丈著「宝島」(講談社)。
直木賞受賞作です。
終戦後の沖縄に生きる若者たちを中心とした話。
小説の中の世界は,自分が生きてきた世界とは全然違う状況で,驚きました。
著者は沖縄の人だと思っていたら,東京のご出身だとか。びっくり。
 
2冊目は,山崎豊子著「運命の人」(文藝春秋)。
沖縄返還に関する日米政府の密約をスクープした新聞記者が主人公。
実話を元にしていて,歴史の勉強にもなります。
山崎さんの他の小説と同様,とてもずっしりくる,でも引き込まれる小説です。
この小説を読むのは2回目です。
「宝島」を読んでいたら,この本のことを思い出して,再び読むことにしました。
 
『運命の人』には,主人公の友人として,読売新聞社・渡辺恒雄氏をモデルにした人物が登場します。
NHKオンデマンドで「独占告白 渡辺恒雄 ~戦後政治はこうして作られた 昭和編」という番組があったので,こちらも見てみました。
戦後政治の舞台裏に関する話がたくさんあって,こちらも面白かったです。
 

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