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ジャン・クリストフを読み終わりました

 ロマン・ロラン著の長編小説。 長かった.. ずっと以前,学生時代にも一度トライしましたが,その時は早々に挫折。でも,今回はなんとか最後までたどり着きました。 主人公ジャン・クリストフ,音楽の才能に恵まれているのですが,生き方が痛々しい。 共感できるところもありますが,私にはこんな生き方はできないな。 --- 最近の学生さんは,あまり本を読まないとのこと。世の中には素晴らしい本がたくさんありますので,少しでも興味を持ってもらえればと思い,私が読んだ本を紹介しています。

コンスタンチノープルからレパントまで,塩野七生さん三部作

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今年は職場とスーパーくらいにしか,出かけることがありませんが,一年前には,ギリシャ・ロードス島で開催された国際会議に参加していました。 中世には,迫り来るイスラム教世界に対するキリスト教世界の最前線に位置し,中世の騎士団の砦ともなっていた,エーゲ海にあるとても綺麗な島でした。   旧市街地に残る騎士団の館 島から見たエーゲ海   ということで,塩野七生著「ロードス島攻防記」,そしてその前後作となる「コンスタンティノープルの陥落」,「レパントの海戦」を読みました。   第1作:「コンスタンチノープル-」は,1453年のオスマン帝国侵攻による東ローマ帝国滅亡の話。  ※コンスタンチノープル,現在のイスタンブールは,モスクが立ち並ぶとても綺麗な街です。 世界史で有名な,船の丘ごえのシーンも出てきます。 イスタンブール陥落によってキリスト教世界の境界線は西に後退し,ロードス島が最前線となりました。   ということで,第2作に「ロードス島-」に引き継がれます。 こちらは,さらにイスラム帝国が領土拡大と東地中海の制海権を確保しようと,1522年に ロードス島に攻め入った話。 ロードス島の騎士団が現在も残る旧市街地に立てこもり,戦いました。 5ヶ月間の攻防ののち,騎士団はロードス島から退去することに。 これでさらに,地中海でのイスラム帝国の影響力が拡大。   第3作が「レパント-」。 1571年に,現在のギリシャ沖で行われた海戦に関する話。 ようやくキリスト教側の連合艦隊がオスマン帝国を破り,西地中海の制海権を維持。 海運国ベネチアの動きが面白いです。

沖縄を舞台とした小説

今日(2020/5/15)で,沖縄返還から48年目だそうです。 ちょうどつい先日まで,沖縄を舞台にした小説を2つ読んでいたので,それを紹介します。   1冊目は,真藤順丈著「宝島」(講談社)。 直木賞受賞作です。 終戦後の沖縄に生きる若者たちを中心とした話。 小説の中の世界は,自分が生きてきた世界とは全然違う状況で,驚きました。 著者は沖縄の人だと思っていたら,東京のご出身だとか。びっくり。   2冊目は,山崎豊子著「運命の人」(文藝春秋)。 沖縄返還に関する日米政府の密約をスクープした新聞記者が主人公。 実話を元にしていて,歴史の勉強にもなります。 山崎さんの他の小説と同様,とてもずっしりくる,でも引き込まれる小説です。 この小説を読むのは2回目です。 「宝島」を読んでいたら,この本のことを思い出して,再び読むことにしました。   『運命の人』には,主人公の友人として,読売新聞社・渡辺恒雄氏をモデルにした人物が登場します。 NHKオンデマンドで「独占告白 渡辺恒雄 ~戦後政治はこうして作られた 昭和編」という番組があったので,こちらも見てみました。 戦後政治の舞台裏に関する話がたくさんあって,こちらも面白かったです。  

『ソクラテスの弁明』

甲府を出て5時間が経過、いま神戸を出たところです。もう一息! 電車の中で、久しぶりに『ソクラテスの弁明・クリトン』(プラトン著、久保勉訳、岩波文庫)を読みました。 自分自身と深く対話し、まっすぐ生きようとする姿にしびれます。 ※鼻がズルズルで集中しきれないのが残念  σ( ̄ii ̄;)

プレイヤー・ピアノ

カート・ヴォネガット Jr の「プレイヤー・ピアノ」(浅倉久志訳,早川書房)を読みました。 1952年に書かれたSFです。 機械がどんどん利口で便利になった社会での話。 管理職と特別優秀な技術者からなるエリート層と,機械によって仕事を奪われた多くの市民との間に埋められない格差が生じています。 機械による生産の効率化によって,一般市民は安価に家財を購入できるようになり,社会保障も充実していますが,心の充足感がありません。 主人公の言葉: 「 われわれは,事実上,この人たちからこの世で彼らにとって一番大切なものを取り上げたんだ-自分が必要とされている,役に立っているという気持ち,自尊心の土台になるものをね」 半世紀以上も前に書かれた小説ですが,これから先の未来を予測しているようで,いろいろと考えさせられる本でした。

高熱隧道

吉村昭著「高熱隧道」を読みました。 内容はビックリです。 昔の土木工事って,こんなんだったんですね...

失楽園

先日、John Milton作『失楽園(Paradise lost)』(1667年)を読み終わりました。 (一時期話題になった不倫ものではありません。) 天上界でのサタンらによる神への反乱から、アダムとイーブの楽園からの追放までを描いた壮大な作品で、読むのは2回目です。 地獄へ追放されたサタンは、サタンらの追放ののちに神によって新たに造られた人間を陥れ、知識の樹の果実を食べさせることに成功します。アダムとイーブは楽園を追放させられることになりますが、追放に先立ち天使ミカエルから彼らの子孫に起こることを聞かされ、最後には静かに楽園を出て行きます。 私には強い宗教心があるわけではありませんが、 著者の純粋さと強い意志とが感じられ、また、何かと考えさせられることもあり、いつまでも忘れられない一冊です。

日本のデザイン

今日も本の紹介です。 『日本のデザイン -美意識がつくる未来』 原研哉著,岩波新書 デザインの観点から,これからの日本がとるべき戦略を自動車,住宅,リゾートホテル,繊維を例として提示。 日本文化の独自性を認識し,それを発展させるべきとの指摘は重要ですが,日常の生活では忘れがちです。将来が不安になるこのごろ,本書を読むと「まだまだいける!」と思えてきます。  水処理・水環境の分野でも日本文化を表現しうるのか,という点についても考えてみたいと思います。

休戦

最近読んだ本を紹介します。 『休戦』 プリーモ・レーヴィ著,岩波文庫 アウシュビッツから生還した主人公が故郷に帰るまでの記録。