先日、John Milton作『失楽園(Paradise lost)』(1667年)を読み終わりました。 (一時期話題になった不倫ものではありません。) 天上界でのサタンらによる神への反乱から、アダムとイーブの楽園からの追放までを描いた壮大な作品で、読むのは2回目です。 地獄へ追放されたサタンは、サタンらの追放ののちに神によって新たに造られた人間を陥れ、知識の樹の果実を食べさせることに成功します。アダムとイーブは楽園を追放させられることになりますが、追放に先立ち天使ミカエルから彼らの子孫に起こることを聞かされ、最後には静かに楽園を出て行きます。 私には強い宗教心があるわけではありませんが、 著者の純粋さと強い意志とが感じられ、また、何かと考えさせられることもあり、いつまでも忘れられない一冊です。